第62代理事長 成田 圭秀

一般社団法人 むつ青年会議所

第62代理事長

成田 圭秀

プロフィール

(株)みらい保険センター

理事長所信

はじめに

 むつ青年会議所は1960年5月16日、日本で219番目の青年会議所として誕生し、以来、志を同じくする若き青年が集い、まちづくり運動を経て地域を活性化するために日々邁進してまいりました。
 先輩諸氏が紡いできた創始の想いや理念を胸に2019年には60周年を迎え、以降も明るい豊かな社会の実現に向けて、40歳までという限られた時間の中で、単年制という組織循環により行動に磨きを掛けて、しっかりと前を向いて歩みを進めてまいりました。
 良い青年会議所運動は市民の心を動かすことができ、その市民が周りや家族の心を動かし、より良い意識変革の拡がりから、住み暮らすまちに固有の文化を生み出す好循環が生まれます。わたしたち一人ひとりの行動は小さなものでも、市民の共感を得て伝播し続ける事で大きな繋がりができ、一人ひとりの価値観は違えども、まちを良くしたい志が一緒であれば希望に溢れた未来のまちは必ず実現することと確信を持っています。

新しい様式への挑戦

 2020年初頭、新型コロナウィルスの影響によりわたしたちの生活は一変しました。日常生活のみならず、社業においても新型コロナウィルスへの感染防止対策、新しい生活様式に対応したコロナ禍でも事業を推進していくための設備投資、環境に適したビジネスモデルへの転換など今まで想像だにしていなかった事が起こりました。青年会議所運動も同様に、事業の構築から実施に至るまでに様々な修正や変更が求められ既存の方法のままでは事業を行う事が困難な状況を迎えることとなりました。
 しかしながら、わたしたちは困難に伴い、運動を矮小化するのではなく、限られた環境下の中でも決して臆することなく、既存の枠に囚われない新しい様式に挑戦し続けていく事でまちに必要な組織として在り続けることができるのです。先の見えない状況や環境だからこそ、今こそ地域を牽引する若きリーダーとしての使命感を持ち、情熱を傾け、緊張感を持って挑戦をし続け自分たちの思い描く理想のまちを実現させてまいります。

会員育成と会員拡大

 地域や社会の抱える課題やニーズを的確に捉え、解決に向けて率先して行動するリーダーの育成は青年会議所の目的であり、青年の「学び舎」として多くの気づきや学びを提供することで初めて、成長したリーダーは地域により良い変化をもたらすことができます。その変化が周りに共感者を増やし、同志が集い、時代とともに新しい呼吸を続け、次々と新しい青年がこの団体を背負い、まちの成長とともにさらに発展していきます。その過程の中で会員育成と会員拡大は必ず両輪で存在します。青年会議所は青年に成長の機会を提供し続け、若き青年であるわたしたちはたゆまぬ努力により成長をし続けてまいります。

子どもの教育と大人の共育

 鮭は私の生まれ故郷、むつ市大畑町の代表的な魚です。春に孵化し、川を下り海に出て、数年後の晩秋に力を蓄えて自分の生まれ育った川を忘れることなく何年もの旅路の後、故郷に帰ってくるのです。  多様化のすすむ現代では、子どもたちは将来、この地域には住まないのかもしれません。
しかしながら、子どもたちが自身の光り輝く未来を信じ、理想に燃え、選択をし、時には社会の荒波や逆境に打ちひしがれても、世界中の何処にいたとしても、故郷を愛していることは何事にも負けない反骨の精神を育み、わたしたち大人は子どもたちが愛してくれる故郷を創っていく大きな責任があります。
 わたしたちが子どもたちへの教育や、子どもたちの未来を願う一方で、わたしたちは地域を担う青年でありながら若さゆえの逞しさもあれば、一方で若さゆえの未熟さや先を急ぐ側面もあり、私たち自身も未だ成長発展の段階にあるということを忘れてはなりません。わたしたち自身も子どもたちと共に学ぶ共育の精神のもと地域の未来を一緒に見据え、子どもたちと共に成長してまいりましょう。

価値提供型の地方創生

 総務省統計局の人口推計によれば日本の人口は2008年に1億2808万人でピークを迎え、その後人口は減少し続けており、わたしたちが住み暮らすむつ市でも同様に人口減少や若年層の割合減少による少子高齢化の中で若い担い手の不足や、既存のビジネスモデルの転換や縮小が起こっています。
 しかしながら、現代社会において潤沢なインターネットツールの普及により、世界中の何処にいても、誰とでも、いつでも、平等に、地方や職種、資本に囚われずに自分たちの商品や会社のPRなど自らの伝えたい価値や魅力を自由に持続的に発信する事が可能になりました。衰退をやむなしとせず、若き青年であるわたしたちが率先して学び、実践する事で既存のビジネスモデルや集客に囚われない新たな地方創生モデルを確立させる事ができるのです。地域の魅力は地域から自ら創り出す。価値提供型の地方創生を目指していかなければなりません。

結びに

 若き青年であるわたしたちがまちづくり運動を連綿と推進してこられたのは、先に卒業された先輩諸氏の想いを紡ぎ、同じ理想と使命感を持つ仲間と共に歩んできたからに他なりません。一人では決して乗り越えることができない困難でもあっても志を同じくする仲間と共にあれば、課題を見つけ、解決の糸口を見出し例えどんな困難であっても乗り越え、場所、地域、人種、職業、宗教、所属の垣根に縛られないからこそ良いまちづくりができるのです。まちの未来を共に考え、これからもまちと一緒に成長してまいりましょう。

まちづくりを仲間たちと共に